窒苦輪(チクワ)
『まさか、あの暗殺法は…』
『雷電、どうした?』
中国周の時代、敵国にスパイとして入り込み敵要人を暗殺する生業の者あり、仁蛇鳩狸(ニンジャハトリ)と呼ばれていた。
仁蛇鳩狸には恐るべき暗殺法が存在したという。
ターゲットが眠っているところに、窒苦輪という魚のすり身を蒸して作った筒状の物を咥えさる。次に落花生を鼻の穴に詰めて呼吸の気道を筒の穴のみとさせる。 あとは落花生を穴に詰めてターゲットの呼吸を次第に止めて窒息死に至らせるという暗殺法であった。
窒苦輪と落花生の利点は万が一未遂の際、敵に捕らえられても食物の為これが武器とわ思われずシラを切る事が出来た。又、空腹時には実際に食して空腹の足しにしたという。
日本でもおでんに欠かせない具材の竹輪はこれに由来しているのかは定かではない。
(民明書房刊『世界の暗殺法あれこれ』より抜粋)